仲の良い知人、友人にフィリピン株の話をする時があるのだが、誰一人として、同じようにフィリピン株をやりたいなどという人はいなかった。
答えは明白だ。胡散臭いからだ。
別に自分も強くはすすめないので、話のネタの一つとして話すぐらいだった。
なぜなら昔の自分だったなら、友人たちと同じように絶対に怪しいと思ってしまうから。
「いやー、今、ナントカ共和国とかカントカ連邦っていう国が熱くてねー、そこに投資しているんだよ!不動産やってて勝ってるんだよね。これからは来るよ」
などといいきなり言う輩が話かけてきたら、あ、こいつヤベーやつだ。と心の壁ATフィールドを全開にすることは間違いない。
だが、今の自分なら、面白がって話を聞くだろう。
そして、その話に1ミリでも興味が持てたなら少しでも首をつっこむかもしれない。
昔の自分の思考とはあきらかに変化が生じてきていた。
投資をはじめた事によって、経済に興味を持ち始めていたし、海外にも興味を持つようになってきていたのだ。
ニュースでフィリピン関連のものを見ると目に留まるようになったし、面白そうな本を見つけると読むようになった。ラジオでも同じだ。
別に投資に関係ない話だとしてもどんどん吸収していった。
正直なところ、大学生ぐらいまでは、海外にまったく興味がなかった。
人生は日本だけで完結できるのに、なぜわざわざ海外に行く必要があるのか。などと思っていた。「和」の心だけで充分だと。
今は、まったく違うと感じる。
日本だけで物事を見るのではなく、海外にも目を向ける事によって、グンと視野が広がりいろいろな物が見えてきたのだ。
対外的な仕事をしているのだが、その視野の広がりによって、たくさんの話の引き出しができることになり、意外と役立つようにもなった。
この思考の変化も要因の一つなのだろうが、行動に積極性が出てきて、後にたくさんの面白い人で出会っていくことになる。